赤ちゃんのトアピーの始まり
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎はどのようにして始まるのかを解説します。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は妊娠時に始まる
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎をおこすアレルギー体質は母親と父親の遺伝子から受け継がれます。
赤ちゃんにその影響の種が大きくなるかは、種自身の能力とその後の赤ちゃんの生育環境によります。
妊娠時、母親にとって赤ちゃんは体のなかへ入ってきた異物であり,母親の免疫系は活性化されてTh2網胞優位の状態にあります。
この時点からアトピー性皮膚炎のアレルギー体質がスタートします。
妊娠3か月〜7か月は要注意
妊娠期間全体を通して、母体や羊水中、胎児の消化管もTh2網胞優位のアレルギー環境にあると考えられます。
妊娠3か月から7か月の間でのアレルゲンによる刺激がアレルギー状態をより促進し、アレルギー反応を誘発しやすいと考えられるのです。
したがってこの時期の母体の栄養や環境は、その後の赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に大きく影響を与えると思われます。
赤ちゃんにアトピーが遺伝する
アトピー体質の母親の体内環境は、母体からのIL-4や免疫グロブリンIgEにより免疫網胞が活性化され、赤ちゃんの環境はTh2細胞優位に傾いたバランスになり、強いアレルギー状態が形成されています。
そのなかで母体から赤ちゃんへ、アレルギー体質への遺伝子の受け渡しが行われます。
このことから赤ちゃんのアトピー体質への影響は、母親の体質の方が父親の体質よりも4〜5倍強<影響するものと考えられています。
赤ちゃんが生まれた後のアトピー
赤ちゃんが生まれた後もTh2細胞優位の状態はつづいています。
アトピー体質の強くない赤ちゃんでは、大きくなるにつれて次第にTh1優位に移行し、1歳半頃にはTh1優位な状態が完成されると考えられます。
赤ちゃんは胎児期にアレルゲンにさらされ、アレルゲンに対する反応性ができあがってしまった赤ちゃんや、出生後まもない頃から様々なアレルゲンに影響を受けた赤ちゃんは、Th2細胞優位がますます強まりアトピーの準備状態ができあがります。
このようにアレルギー準備状態が完成した後、アレルゲンが体内に入るとアレルギー反応を起こすことになります。
赤ちゃんにはじめてミルク飲ませた時にミルクアレルギー反応を起こしたり、母乳を通して卵蛋白が入ることで卵アレルギーを起こしたりすることになります。
ベットやダニ、ハウスダストなどの環境アレルゲンについても、母体の羊水中に多く検出されていて、胎児はその刺激を受けて育ちます。
しかし、そのような環境アレルゲンの影響は出生後に本格化するものと考えられ、環境アレルゲンヘのアレルギー準備状態の完成は食物アレルゲンよりも遅れるものと思われます。
赤ちゃんのアトピーの発見
アトピー体質の赤ちやんは、生後1〜3か月頃|こ皮膚炎が出現し、アトピーの関与が疑われ始めます。
赤ちゃんのアトピーを発見するには皮膚テストや血液検査で原因アレルゲンを見つける検査やアレルギー体質の強さの程度を判断する検査が行われます。
陽性アレルゲンとしては卵や牛乳、小麦、大豆などの食物アレルゲンが見つかる場合があります。
赤ちやんは大きくなるにつれ、食物に対する反応は次第に弱<なり、1歳半頃には含有製品やそのものでも少量であれば大丈夫になります。
しかし、その頃からアレルギー検査でダニやハウスダストなどの環境アレルゲンに対する抗体が陽性になって<ることがあります。
生後6か月以前の赤ちゃんで卵アレルギーが見つかった場合、卵の食物制限を行うと、卵アレルギーが短期間の制限で良<なり、環境アレルゲンの陽性化を防ぎ得ることが明らかにされています。
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