アトピー性皮膚炎とアレルギーの起こり方
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を早く治療する為に正しい知識を持ちましょう。アトピー性皮膚炎の起こり方を解説します。
アレルギーとは
アトピーのアレルギーとはなんでしようか。?
現在盛んに使われているアトピーという言葉は、一般にアトピー性皮膚炎を指していることが多いのですが、本来の言葉の意味は、アレルギーとほぼ同意語です。
“アレルギー"という言葉の起源は、20世紀はじめの牙―ストリアの小児科医ピルケの命名によるものです。
彼は、免疫反応と過敏症ほともに生体反応の変化に基づ<ものと者え、その現象をアレルギーと名付けました。
アレルギーとはギリンヤ語のアロス(変わつた)とエルゴ(力)からつ<られた言葉で、“変わつた反応力"ということになります。
ですから「花粉アレルギーがある」の意味するところは「花粉に対して普通とは変わつた反応をする」ということになります。
ピルケのいう“変わった反応"とは、免疫反応や過敏症を指します。
ヒトには生まれつき免疫力が備わつており、成長するにつれ完成されます。
人体にウイルスや細菌などの異物(自分にはないタンパク質からできている物質)がはじめて侵入してきた場合、体内では抗体と呼ばれるタンパク質が作られ、その異物と結合させ、人体にとつて無害なものにしようとする働きが起こります。
これを免疫反応といい、この異物を抗原と呼びます。
この反応は人体を守るために欠かせない大切な防御機構で、決して「奇妙な」とか「変わつた」などと称する反応ではありません。
ところが人によつては、このような免疫反応が、特定の異物に対して過乗に起こることがあります。
過剰な反応がその人にとつて不利益に働いた場合、この現象をアレルギーあるいはアレルギー反応と呼び、アレルギー反応を起こす抗原をアレルゲンと呼びます。
アレルギーと免疫反応の違い
アレルギーと免疫反応の違いはどこから<るのでしようか?ある異物に対して抗体ができている人体に、その異物(抗原)が再び入つてきたとき、ある場合にはその異物を無毒化して病気を防ぎ、ある場合にはアレルギー反応を起こし、病気をもたらします。
このような分かれ道は、作りだす抗体の種類の違いにあります。
抗俸には5種類あり、免疫グロブリンと呼ばれます。
そのなかでlgE(アイジーイー)という免疫グロブリンがアレルギー反応を起こします。
そしてウイルスや細菌を防いだりするのはおもにigG(アイジージー)と呼ばれる免疫グロブリンです。
はしかを例にとれば、ほしかウイルスが侵入してきた際、ヒトははしかウイルス(抗原)に対する抗体(おもに免疫グロブリンlgG)を作ります。
アトピーのアレルギー反応
アトピーのアレルギー反応は決してすべての人に起こるものではなありません。
特定の異物に対して過剰に反応しやすい体質を持った人に起こります。
この体質をアレルギー体質又はアトピー体質といいます。
実際にアトピー体質の人はダニやスギ花粉など様々な異物(アレルゲン)の刺激を受けると、lgEという種類のタンパク質(抗体)を過剰に作りはじめます。
このigEがアトピーのアレルギー反応(正確には即時型あるいはI型と呼ばれるアレルギー反応)を進行させます。
ですから血液中のigEの量はlgE蛋白をどの<らい作りやすい体質なのか、つまりアレルギー体質の強さを判断する目安になります。
アレルレギー反応のしくみ
気管支ぜんそ<や花粉症などのアレルギー疾患の本体は、igE抗体の産生により進行してい
アレルギー体質の体にアレルゲンが侵入してきた場合、マクロフアージ、Tリンパ球、Bリンパ球などの様々な細胞が働き、igE抗体を作ります。
この抗体は体のなかに肥満細胞(マスト網胞)と呼ばれる細胞の表面に付着し、全身を循環しています。
このように抗体が付着した肥満網胞が体のあらゆる組織に存在する状態をアレルギー準備状態といいます。
アレルギー準備状態の整った肥満細胞が、アレルゲンに再度出会うと、そのアレルゲンと細胞表面の抗体が結合し、それが引き金となつて、細胞が反応を開始し、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質と呼ばれるものやサイトカインと呼ばれる種々の化学物質が網胞から放出されます。
それらの化学物質は、気道の筋肉を収縮させたり、組織を破壊したり、血管から血液成分をしみ出させたり、好酸球やその他のリンパ球を呼び集めたりと様々な作用を発揮し、その結果いろいろなアレルギー症状が引き起こされます。
これら一連の反応がアレルギー炎症です。
なかでも好酸球の働きが重要で、組織を破壊したり別の細胞をアレルギー現場に呼び集めてアレルギー炎症を悪化させる働きを持っています。
アトピー性皮膚炎のアレルギー反応
アトピー性皮膚炎は、I型アレルギー反応のみで生じるものではないと考えられています。
I型アレルギー反応はアレルゲンが体内|こ入つて15〜30分、遅くとも28守間以内に反応が起こることから即時型アレルギー反応といわれています。
また、ツベルクリン反応のように、48時間後に症状が最大になるようなIV型アレルギー反応(遅発型アレルギー反応)も関与していると考えられています。
アレルギー反応には、その他にも4〜6時間後に症状を起こすIII型アレルギー反応や、血液型不適合の際に認められ、組織に対する特異抗外が細胞を破壊するI型アレルギー反応があります。
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